RTL-TCP-CAST

アプリの特徴

RTL-SDR USBデバイス(USBドングル)を統合管理し、各ドングルのIQデータを複数クライアントへ配信します。

RTL-TCP-CASTのメイン画面。RTL-SDRデバイスの配信設定、クライアント操作ロック、接続アプリ、ログを表示
同じPC内のRTL-TCP-CASTと受信アプリ群、およびLAN内の別PCにある受信アプリを示す図
受信アプリは同じPC内で使うことも、LAN内の別PCから接続することもできます。

1台のRTL-SDRで受信したIQデータを、RTL TCP対応の複数アプリへ同時に配信します。

Gain、中心周波数、周波数補正(PPM)は、USBドングルを共有する全クライアントに共通です。 サンプルレートが2.4 MS/sの場合、理論上のIQ受信範囲は中心周波数の±1.2 MHzです(中心周波数が355 MHzなら353.8~356.2 MHz)。実際に利用できる範囲は、ドングルや受信条件によって狭くなることがあります。

例えば、SDR#で121.5 MHzと122 MHzを同時に聴取する場合、2本のUSBドングルが必要でしたが、同じ受信帯域に含まれるため、このアプリなら1本のUSBドングルでまかなえます。サンプルレートが2.4 MS/s、中心周波数が121.75 MHzの場合、理論上の受信範囲は120.55~122.95 MHzです。

一方、121.5 MHzと124 MHzは2.5 MHz離れているため、同じ受信帯域には収まりません。中心周波数をOK例と同じ121.75 MHzにすると、121.5 MHzは受信範囲内ですが、124 MHzは範囲外です。この場合は複数のUSBドングルで受信範囲を分ける必要があります。

OK例とNG例はいずれも中心周波数121.75 MHz。NG例では121.5 MHzは受信帯域内、124 MHzは範囲外にある数直線図
サンプルレート2.4 MS/sの理論上の受信範囲の例です。実際に利用できる範囲はドングルや受信条件によって狭くなる場合があります。

セットアップガイド

初回セットアップ

1. rtl_tcpを用意する

  1. PCで初めてRTL-SDRを使用する方は事前にUSBドングル用のWinUSBドライバーを導入します。
    ※ドライバー導入済みの場合は不要です。
    RTL-SDR Quick Start Guide
  2. RTL-SDR Blog Releasesを開き、Windows ReleaseのAssetsからRelease.zipをダウンロードします。
  3. ZIPを展開し、x64フォルダーを任意の場所に置きます(例:C:\tools\rtl-sdr)。

2. USBドングルからIQを配信する

  1. GitHub Releasesの最新リリースを開き、AssetsからRTL-TCP-Cast-win-x64-v1.2.0.zipをダウンロードします。
  2. RTL-TCP-CASTの配布ZIPを展開してRTL-TCP-Cast.exeを起動します。
  3. 「設定 → アプリ全体の設定…」で手順1-3で配置したフォルダ内にあるrtl_tcp.exeを指定します。
  4. 配信タブで「RTL-SDRデバイス」を選び、ドングルを選択します。一覧が空なら「更新」を押してください。
  5. 配信ポート(初期値11234)を確認して「配信開始」を押します。「配信中」になったら受信アプリを接続します。

同じPCの受信アプリにはホスト127.0.0.1とRTL-TCP-CASTの配信ポートを指定します。標準ポートの場合は11234です。受信アプリはrtl_tcpの1234ではなく、RTL-TCP-CASTへ接続します。

そのほか

起動済みRTL-TCPを使う

「起動済みRTL-TCP」を選び、接続先とポートを入力します。同じPCの標準設定は127.0.0.1:1234です。受信アプリ用の配信ポートは別に指定して開始します。このモードではRTL-TCP-CASTは既存のrtl_tcpを停止しません。

LANへ配信する

開始前に「LANへ配信」を有効にします。受信PCには配信PCのLANアドレスとRTL-TCP-CASTの配信ポートを指定します。必要に応じてWindowsファイアウォールでプライベートネットワークの通信を許可してください。RTL TCPは認証・暗号化を行わないため、信頼できるLANで利用します。

チューニング操作を管理する

SDRデバイス設定で中心周波数・PPM・Tuner Gain・RTL AGC・サンプルレートごとに固定できます。右端の「クライアント操作ロック」チェックボックスで切り替えます。固定した項目のクライアント設定コマンドだけを遮断し、このアプリの値をrtl_tcpへ送ります。固定中はアプリの入力欄が有効になり、ロックを外すと無効になります。配信中に固定すると、直前に受信したクライアントの要求値を引き継ぎます。Tuner Gainの「自動(Tuner AGC)」はRTL-SDRチューナーの自動ゲインです。RTL AGCも右端のロックを有効にすると、このアプリのチェックボックスで設定でき、受信アプリからの変更を遮断します。ロックしていない場合は受信アプリがRTL AGCを変更でき、アプリのチェックボックスにも要求値が反映されます。

受信アプリの中心周波数とサンプルレートも合わせてください。

RTL-SDRのシリアルIDを変更する

RTL-SDRシリアル番号変更画面。デバイスを選び、新しいIDを入力する

ヒント:SDR#をRTL-TCP-CASTへ接続する

  1. RTL-TCP-CASTで配信を開始し、タブのポート番号を確認します(初期値11234)。
  2. SDR#のメニューから「Source → RTL-SDR TCP」を選びます。
  3. Hostに127.0.0.1(SDRデバイスとRTL-TCP-CASTがあるPCでSDR#を動かす場合)、PortにRTL-TCP-CASTのポート番号、Sample RateにRTL-TCP-CASTと同じ値を設定し、SDR#で受信を開始します。
SDR#のメニューでSourceからRTL-SDR TCPを選択する
「Source → RTL-SDR TCP」を選択します。
SDR#のRTL-SDR TCP設定。Hostに127.0.0.1、Portに11234を指定した例
同じPCならHostは127.0.0.1、PortはRTL-TCP-CASTの配信ポートです。
RTL-SDRの中心周波数を変えずにSDR#の聴取周波数を変える:
  • SDR#でStartする前に、SDR#VFOの周波数をSDRデバイスの中心周波数に合わせてください。
  • RTL-TCP-CASTで「クライアント操作ロック」を有効にし、SDR#のチューニング方式下記画像のようにを「Free tuning」にして、スペクトラムまたはウォーターフォール上の目的の周波数をクリックします。
  • 配信中の受信帯域内で選局してください。帯域外の周波数は受信できません。
SDR#の周波数表示横にあるFree tuningボタン
周波数表示横のボタンを「Free tuning」にします。

お問い合わせ / Contact

お問い合わせはXアカウント @AWS210_8492 までお寄せください。

For inquiries, contact @AWS210_8492 on X.

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